秋の夜にぴったり。“やさしいごちそう”グラタン
ホクホクのかぼちゃ、ぷりぷりのエビ、まろやかな豆乳ソース。
おうちのオーブンで焼き上げるだけで、ほっとする香りに包まれる至福の時間が待っています。
豆乳を使うことで軽やかさがありながら、バターのコクやチーズのうま味で満足感も十分。
食卓に季節感を添えつつ、家族みんなが笑顔になる“ちょっと特別な普段ごはん”を叶えるレシピです。
タサン志麻さんレシピの魅力
テレビでも人気の家政婦シェフ・タサン志麻さんのレシピは、手軽なのにおしゃれでおいしいと評判。
共通するポイントは次の3つです。
-
身近な食材を使う
→ スーパーで手に入るもので、レストランの味を再現。 -
手順がシンプルでムダがない
→ “考えずに作れる”から忙しい日にもぴったり。 -
素材の甘み・うま味を引き出す
→ 余計な調味料を足さず、食材の力を生かす。
本記事のグラタンも、そんな“志麻さんらしさ”を意識して、家庭で再現しやすくアレンジしました。
秋に食べたい理由と、かぼちゃの豆知識
秋から冬にかけて旬を迎えるかぼちゃは、ほくほくした食感と自然な甘みが魅力。
実は収穫してすぐよりも、少し時間をおいて「追熟」させた方が甘みが増します。
さらに、かぼちゃには以下のような栄養が含まれています。
-
βカロテン:体の調子を整えるのに欠かせない成分。
-
ビタミンC:美容や健康維持に役立つ栄養素のひとつ。
-
食物繊維:おなかの調子をすっきり保ちたいときにも。
豆乳を加えることで、植物性たんぱく質やイソフラボンもとれ、まろやかでやさしい味わいに仕上がります。
※本記事の栄養情報は一般的な知識に基づくもので、感じ方や効果には個人差があります。
かぼちゃの種類と選び方のコツ
かぼちゃ選びは、グラタンのおいしさを左右する大事なポイント。
種類 | 特徴 | グラタン適性 |
---|---|---|
西洋かぼちゃ(栗かぼちゃ) | 甘みが強くホクホク食感 | ◎ |
東洋かぼちゃ | ねっとりした舌ざわり | △(スープや煮物向き) |
選び方のポイント:
-
皮がかたく、ずっしり重みがあるもの
-
カットかぼちゃは、果肉が濃いオレンジ色のもの
冷凍かぼちゃを使う場合は、レンジ加熱後にキッチンペーパーで水分をしっかりオフするのがコツです。
材料と作り方(4人分)
材料
-
かぼちゃ…1/4個
-
むきえび(冷凍OK)…160g
-
玉ねぎ…1/2個(みじん切り)
-
マッシュルーム…1パック(縦半分)
-
サラダ油…大さじ1
-
ホワイトソース…400g(自家製or市販)
-
ピザ用チーズ…50g
-
塩・こしょう…各少々
〈エビの下処理用〉
水1L+塩30g+小さじ1+片栗粉小さじ1
下準備
-
かぼちゃは1.5cm厚にカットし、耐熱皿に並べてラップをふんわり。500Wで約3分加熱。
-
オーブンは230℃に予熱。グラタン皿に薄く油を塗る。
エビをぷりぷりにする下処理
-
塩水(塩30g+水1L)で約10分つけて解凍。
-
塩小さじ1+片栗粉をもみ込み、2〜3回水洗い→水気をしっかりふく。
→ 臭みが抜け、加熱後もぷりっとした食感に仕上がります。
食品安全メモ:
最も安全なのは冷蔵庫解凍。急ぐ日は氷水解凍を。常温放置は避けましょう。
炒める → 混ぜる → 焼く
-
フライパンに油を熱し、エビ→玉ねぎ→マッシュルームの順で炒め、塩こしょうで調味。
-
ボウルにかぼちゃ、炒めた具材、ホワイトソース半量を入れ、やさしく混ぜる。
-
グラタン皿に流し入れ、残りのソースをかけ、チーズをトッピング。
-
230℃で12〜15分、表面がこんがりしたら完成!
焼き加減の目安:エビが赤く不透明になり、身がふっくらしていればOK。
自家製・豆乳ホワイトソースの作り方(分離しにくい3つのコツ)
材料(約500g)
-
無調整豆乳…500ml
-
バター…40g
-
薄力粉…50g
-
塩…小さじ1/2
-
こしょう…少々
作り方
-
鍋にバターを入れて中火で溶かし、薄力粉を加えてなめらかになるまで炒める。
-
豆乳を3〜4回に分けて少しずつ加え、都度よく混ぜる。
-
とろみが出てきたら火を止め、塩・こしょうで味を整える。
分離しない3つのコツ
-
強火にせず中〜弱火でじっくり
-
豆乳は必ず少しずつ加える
-
沸騰させすぎない/塩は最後に
豆乳のやさしい香りとバターのコクが調和し、市販のソースよりもまろやかな仕上がりになります。
飽きない味変&アレンジ
-
カレー粉小さじ1 → スパイシーに
-
モッツァレラ+パルメザン → 濃厚チーズ風味
-
パン粉+オリーブオイル → サクサク食感に
-
子ども向け → ウインナー・コーンをプラス
季節の変化に合わせて具材を変えるのもおすすめ。春はアスパラ、冬はほうれん草なども好相性です。
作り置き・冷凍保存のポイント
おすすめは“焼く前”冷凍。
小分け容器に入れて空気を抜き、ラップと蓋でしっかり密封。
-
保存目安:冷凍で2〜3週間
-
焼くとき:凍ったままオーブンへ。最初はアルミホイルをかぶせ、途中で外すと焦げ防止に。
-
焼いた後は冷蔵で1〜2日以内に食べきり推奨。
🧂 豆乳ソース再加熱の注意
豆乳は再加熱で分離しやすいため、低温からじっくり温めましょう。
献立提案:秋の夜を彩るバランスメニュー
グラタンが主役の日は、献立を軽めに整えるとバランス◎
-
メインセット:グリーンサラダ+バゲット+コンソメスープ
-
もう一品:チキンソテーや根菜のポトフ
-
デザート:りんごのコンポート、プリン、またはバニラアイス
「ボリューム」と「軽やかさ」の両立を意識すると、秋の夜にちょうどいい満足感に。
かぼちゃ×豆乳の“うれしいポイント”まとめ
-
βカロテン・ビタミンC・食物繊維がバランスよくとれる
-
豆乳で軽やか&まろやかな味わい
-
家族みんなが安心して食べられるやさしい素材
※栄養や感じ方には個人差があります。専門的な栄養指導が必要な場合は管理栄養士等にご相談ください。
まとめ:秋の食卓に“やさしいごちそう”を
ホクホクのかぼちゃと、ぷりぷりのエビ。
豆乳ソースのやさしいコクが加わることで、心も体も温まるごちそうに。
調理工程はシンプルでも、香ばしい焼き色と豊かな香りが“ごちそう感”を演出します。
今日はオーブンの前で、こんがり焼ける香りをゆっくり楽しみましょう。
注意・アレルゲン
本レシピには 乳・小麦・甲殻類 が含まれます。
加熱・取り扱いには十分ご注意ください。やけどにお気をつけください。