【食トレンド大賞2025】ワンプレートせいろが大賞！ 物価高・猛暑を乗り切った7つの食トレンド

2025年のヒットは「ラク・ヘルシー・節約・カスタム」のいいとこ取り

2025年は、私たちの毎日の食卓にとってなかなかハードな年でした。

• スーパーに行くたびに感じる 「あ、また値上がりしてる…」

• キッチンに立つだけで汗だくになる 記録的猛暑

• 在宅勤務・育児・介護・仕事…と、いつも時間も気力もギリギリ

「ちゃんとしたごはんは作りたい。
でも、前みたいに手間ひまはかけられない。」

そんなジレンマに応えるように、“無理をしすぎない食スタイル”が次々に支持を集めました。

🔸 がんばりすぎなくていい（ほったらかし・時短）
🔸 油控えめ・野菜多めで「体にやさしいと感じる」人が多い
🔸 お財布にやさしい（かさまし・冷凍活用）
🔸 自分好みに調整できる（カスタマイズ）

クックパッドの「食トレンド大賞2025」には、まさにこうした“リアルな悩み”に寄り添う工夫が並びました。

• ざっくり全体像を知りたい方
  → まずは「🧩全体像」と「悩み別・早見表」のみ読む

• すぐに晩ごはんをラクにしたい方
  → 「ワンプレートせいろ」と「タイパ冷凍調理」だけでもOK

• ちょっと気分転換したい方
  → 「カスタムティー」と「もちもち系ドーナツ」へジャンプ

あとから「ここだけ読み返したい」ときのために、
1つ1つのトレンドは独立して読める構成にしています。

あなたの悩みに合うのはどれ？

2025年 食トレンドTOP7 一覧

① ワンプレートせいろ（大賞／健康・時短）
② 麻辣湯（マーラータン）（外食トレンド）
③ かさまし料理（物価高）
④ カスタムティー（ドリンク・酷暑）
⑤ おうちタコス（海外トレンド）
⑥ もちもち系ドーナツ（スイーツ・食感）
⑦ タイパ冷凍調理（物価高・技術革新）

悩み別・おすすめトレンド早見表

「全部取り入れなきゃ」ではなく、
いまの悩みに合うものを1つ選ぶだけで十分です。
1つ慣れてきたら、2つ目をゆっくり増やしていくイメージで大丈夫。

【大賞】ワンプレートせいろ

一石四鳥！のせて・蒸して・そのまま食卓へ
“ほったらかしごちそう”が2025年の主役に

● ワンプレートせいろって何？

従来のせいろは「シュウマイだけ」「茶碗蒸しだけ」など、一品ずつ蒸す道具というイメージでした。

2025年にブレイクしたのは、

1段のせいろの中に、主食＋主菜＋副菜をまとめてのせて一気に蒸す

という、お皿代わりの新しい使い方です。

例）

• パン＋ウインナー＋野菜

• じゃがいも＋鶏肉＋きのこ

• 冷凍シュウマイ＋ブロッコリー＋卵

これだけで “ワンプレートごはん” が完成します。

● どんな人に向いている？

• フライパンで焼きながら他のことをするのが不安

• 「あと1品」を作る気力がわかない

• 食器洗いを少しでも減らしたい

• 同じ材料でも“ちゃんと感”を出したい

こういう方ほど、ワンプレートせいろの良さを実感しやすいです。

● 人気の理由（クックパッド調査より）

• 蒸している間はほとんど“ほったらかし” → 調理時間の見通しが立てやすい

• 油を使わず、栄養が比較的保ちやすいと言われる → ヘルシーな印象のメニューになりやすい

• そのまま食卓へ出せる → 洗い物少なめで片付けがラク

• 木の香りや湯気の演出 → 同じ食材でも特別感が出やすい

特に2025年の猛暑で「火の前に長く立ちたくない」という声が増え、支持を集めました。

● データで見る人気ぶり

• 「せいろ」検索：前年⽐ 348.9%

• 「せいろ蒸し」検索：前年⽐ 635.8%

料理本やSNSでもせいろレシピが増え、
「蒸し料理＝ハレの日」から「普段使いの調理法」へとイメージが変わりつつあります。

● 今日からできる献立例

朝ごはんに：ふわふわパンプレート

• 食パン小さめカット

• ウインナー

• ミニトマト

• 殻付き卵

→ いっしょに蒸すだけで、パンはふわっと温まり、卵は半熟〜固ゆでに。
　“全部まとめて用意した”感が出るので、忙しい朝にぴったりです。

夜ごはんに：鶏肉と野菜の和風蒸し

• 鶏もも肉（一口大）

• じゃがいも・にんじんなどの根菜

• しめじ・エリンギなどのきのこ

→ しょうゆ＋酒＋おろしにんにく少々を絡めて蒸せば、
　そのままごはんに合うおかずプレートに。

● 失敗しにくい3つのコツ

1. 火の通りにくい食材は下へ・小さめに

2. 味付けは“後がけ”でも十分おいしい

   • ポン酢、ゴマだれ、オリーブオイル＋塩 などを用意

3. せいろ下のお湯切れに注意

   • タイマーをかけて、途中で一度だけ様子を見る

● せいろの選び方・よくある疑問

Q. どのサイズを買えばいい？
→ 目安としては、

• ひとり暮らし：18〜21cm

• 2〜3人家族：24cm前後

• 4人以上：26cm以上を2段

あたりから検討すると使いやすいです。

Q. 手入れが大変じゃない？
→ 基本は「洗剤を使わず、ぬるま湯でさっと洗って乾かす」だけ。
　よく乾かすことで、長持ちしやすくなります。

【第2位】麻辣湯（マーラータン）

452％急上昇！“選べる辛さ”がZ世代の心をつかんだ

● 麻辣湯とは？

四川省発祥の、花椒のしびれ＋唐辛子の辛さが合わさった春雨スープ。
好みの具材を入れて楽しむスタイルが特徴です。

• 「麻」＝花椒のしびれるような辛さ

• 「辣」＝唐辛子のピリッとした辛さ

寒い時期はもちろん、冷房で冷えたからだをあたためたいときにも選ぶ人が増えました。

● 人気の理由

• 具材を自分で選べる

• 辛さレベルを選べる

• 春雨・中華麺・うどんなど、ベースを変えて楽しめる

• ひとりごはんでも、友だちとシェアでも気軽に楽しめる

特に、
「その日の気分で自分の好みに寄せられるメニュー」という点が、Z世代を中心に支持されました。

● 検索データ

• 「麻辣湯」：前年⽐ 452.6%

● 家で楽しむときの基本

ベーススープ（例）：

• 水

• 鶏ガラスープの素

• にんにく・しょうが（チューブでもOK）

ここに、白菜・もやし・きのこ・春雨・豚薄切りなどを入れて煮込みます。

辛さはあとから調整

• 豆板醤

• ラー油

• 花椒（粉）

などを、食べる人ごとに少しずつ加えれば、
辛いものが好きな人・控えたい人が同じ鍋を囲めるのもポイントです。

● 向いているシーン

• なんとなく「今日はパンチのあるものが食べたい」とき

• 冷蔵庫の野菜をまとめて使い切りたい日

• 外で麻辣湯を食べてみて、家でも再現してみたいとき

辛いものが苦手な方や、体調がすぐれないときは、
無理せず辛さを控えて楽しむのがおすすめです。

【第3位】かさまし料理

「足りない」を「ちょうどいい満足感」に変える知恵

● かさましとは？

肉や米などのメイン食材に、
豆腐・もやし・えのき・しらたき・麩 などを合わせて、量と満足感を増やす方法です。

● 物価高でも人気だった理由

2025年は米の価格高騰もあり、
「食費がじわじわ重くなっている」と感じた方が多い一年でした。

その中で支持されたのは、

• 「安い食材でガマンする」
  よりも

• 「おいしさとボリュームを上げるために加える」

という前向きな発想。
“節約テク”というより、ひとつの料理スタイルとして定着しつつあります。

● 検索データ

• 「かさまし」：前年⽐ 122.2%

● 今日からできるアイデア

• ハンバーグに豆腐＋えのきのみじん切り
  → ふんわりやわらかな食感で、ボリュームもアップ

• そぼろ丼に椎茸＋人参のみじん切り
  → 彩りがよく、野菜が苦手な子どもも比較的食べやすい仕上がりに

• カレーに大豆 or レンズ豆の水煮
  → 食べごたえが出て、翌日も満足感が続きやすく感じる人も

● かさまし料理をおいしく作る3つのポイント

1. 味の主役は変えない

   • かさまし食材は「主役を支える脇役」として考えると、満足度が下がりにくくなります。

2. 食感をそろえる

   • みじん切り／薄切りなど、もとの具と食感の差が出すぎないようにすると違和感が少なくなります。

3. 家族には正直に or さりげなく

   • 「今日は豆腐入りでふわふわにしてみたよ」など、前向きな言い方にすると受け入れられやすいです。

【第4位】カスタムティー

“観測史上最も暑い夏”が生んだ、自分仕様のドリンク習慣

● カスタムティーとは？

緑茶・紅茶・ジャスミン茶などのベースに、

• フルーツ（レモン・オレンジ・ベリー類）

• ハーブ（ミント・ローズマリーなど）

• シロップ・はちみつ

• スパイス（シナモン・ジンジャーなど）

を自由に組み合わせて作るオリジナルドリンクです。

● 人気の背景

「水分はとらなきゃ…」と思いつつ、

• ずっと水や普通のお茶だと飽きる

• 甘いジュースは控えたい

という声が多かった2025年。
“ちょっとした味変”で気分を変えられる存在として広まりました。

● 象徴トレンド「アイドル水」

緑茶にレモンを入れた、とてもシンプルなアレンジ。
見た目の爽やかさも相まって、SNSで多くシェアされました。

● カスタムティーの基本ステップ

1. ベースのお茶を決める（緑茶／紅茶／ジャスミン茶／ルイボスなど）

2. 甘みをつけるかどうかを決める（なし／はちみつ少量など）

3. フルーツ or ハーブを1〜2種類入れる

4. 気分でスパイスをプラス

カフェインが気になる方は、
ルイボスティーやノンカフェインのハーブティーをベースにするなど、
自分のからだの状態に合わせて選ぶ人も増えています。

【第5位】おうちタコス

“巻くだけパーティー”で、普通の日がイベントに

● 広まった理由

• タコス専門店ブームで、タコス自体が身近に

• スーパーで国産トルティーヤが手に入りやすくなった

「外で食べておいしかったから、家でもやってみたい」という流れで、
おうちタコスが定番化しつつあります。

● 冷蔵庫の残り物がごちそうに

タコスの良さは、とにかく“自由”なところ。

• ひき肉のカレー炒め

• ツナマヨ＋きゅうり

• きんぴらごぼう

• 漬物やキムチ

• 昨日の唐揚げを細切りにして再利用

など、一見タコスとは関係なさそうな食材でも、
トルティーヤで巻くと不思議とまとまるのが面白いポイントです。*

● 準備から片付けまでの流れ

1. 具材を3〜5種類用意（温かいもの・冷たいものをミックス）

2. レタスやトマトなど、野菜も一緒に用意

3. テーブルに並べて、あとは各自に巻いてもらう

4. 大皿とトルティーヤだけ洗えばOKなので、片付けもシンプル

「今日は具材を並べるだけで、巻くのは家族にお任せ」のスタイルにすると、
作る人の負担がぐっと減りつつ、食卓はちょっとしたイベント感が出ます。

【第6位】もちもち系ドーナツ

行列店の感動をおうちでも楽しめる新食感

● 2025年は“もちふわ”ブーム

チェーン店の新商品や「生ドーナツ」の専門店が話題になり、

• もちっと

• ふわっと

• しっとり

といった食感のドーナツが人気に。
クックパッドの検索でも、「もちもち × ドーナツ」が大きく伸びました。

● 家で作るメリット

• 揚げたてを楽しめる

• 甘さ・トッピングを自分好みに調整できる

• 米粉や豆腐を使ったレシピもあり、軽めの仕上がりにする人も

● おうちで楽しむアイデア

• ホットケーキミックス＋絹ごし豆腐で、外カリッ・中もちっなドーナツに

• 白玉粉＋小麦粉で、しっかりもちもち系に

• 砂糖を控えめにしてきなこをまぶしたり、シナモンシュガーにしたりと、
  その日の気分で変えられるのも楽しいところ。

揚げ物なので、油の温度管理や後片付けは必要ですが、
週末のちょっとしたイベントおやつとして楽しむ人が増えています。

【第7位】タイパ冷凍調理

“保存”から“おいしくする技”へ進化した冷凍テク

● タイパ冷凍調理とは？

「タイパ」は“タイムパフォーマンス”の略。

これまで「冷凍＝長期保存」のイメージが強かったところから、

• 旨みを引き出す

• 下処理の手間を減らす

• 味をなじませやすくする

といった **“おいしく＆時短もめざす調理法”**として、冷凍を活用する考え方です。

● 具体的な活用例

• きのこ：冷凍することで細胞が崩れ、旨みが出やすくなると言われる

• 大根：一度冷凍することで味がしみ込みやすくなる

• きゅうり：冷凍後に解凍して和え物にすると、塩もみなしでも味がなじみやすい場合がある

※いずれも一般的に紹介されている方法であり、
　保存期間や味の好みには個人差があります。

● 週末仕込みの例

• 鶏肉の下味冷凍

• きのこミックス（しめじ・えのき・舞茸など）を刻んで冷凍

• お弁当用野菜をカットして小分け冷凍

→ 平日は「取り出して、焼く／煮る／蒸す」だけ。
　ワンプレートせいろと組み合わせれば、

• 下味冷凍した肉

• 冷凍きのこ

• 生野菜

を一緒にせいろに並べるだけで、メインおかずがほぼ完成します。

● タイパ冷凍で気をつけたいポイント

• 粗熱を取ってから冷凍する

• 小分けにして、平たくして冷凍すると解凍しやすい

• 冷凍日をラベリングして、早めに使い切る

• 一度解凍したものを再冷凍しない など

これらは一般的に推奨されるポイントとして紹介されることが多い注意点です。

Q&A｜無理なくトレンドを取り入れるコツ

Q1. どれも気になるけれど、全部は無理…

→ 1つで十分です。
　まずは 「ワンプレートせいろ」「タイパ冷凍調理」「かさまし料理」 の中から、
　いま一番ラクになりたい部分に合うものを選んでみてください。

Q2. 家族が嫌がらないか心配…

→ “いつもの料理＋少しだけ新要素” がおすすめです。

• から揚げに少し豆腐を混ぜてかさまし

• いつもの紅茶にレモンを足してカスタムティー

• 夕食のスープを少し辛めにして“麻辣風”に

「なんか今日のごはん、ちょっと新しいね」
くらいの変化なら、家族も受け入れやすいことが多いです。

Q3. 流行についていくのが疲れそう…

→ 心配いりません。
　クックパッドのトレンドは、
　**「多くの家庭で実際に作られているレシピ」**が反映されています。

• 特別な調味料が必要

• 高価な食材が必須

• 手順が複雑

というものではなく、
**「日常に取り入れやすい工夫」**が中心。
「できそうなところだけ、ちょっと真似する」くらいの気持ちでOKです。

Q4. まず何から買えばいい？

• 道具から始めたい → せいろ

• 食材から試したい → きのこ・鶏肉（下味冷凍用）・豆腐

• 気分転換から入りたい → お気に入りのお茶とレモン

「大がかりな買い物」より、
いつもの買い物に1つ足すレベルがおすすめです。

まとめ

2025年の「食の進化」は、私たちの暮らしから生まれた

2025年の7つの食トレンドを振り返ると、

• 物価高や猛暑という厳しい現実がありながら

• それをただガマンするのではなく

• 「どうすればラクに・楽しく・おいしくできるか」を考えた結果、生まれた工夫

ばかりでした。

• ワンプレートせいろで、キッチンに立つ時間を減らす

• かさまし料理で、家計と満足感のバランスをとる

• カスタムティーやもちもち系ドーナツで、小さなごほうび時間をつくる

• タイパ冷凍調理で、「未来の自分」がラクになるようにしておく

どれか1つでも、
あなたの毎日のごはん作りが少しラクになったり、
ちょっと楽しく感じられるきっかけになればうれしいです。

※当ブログの記事には、商品・サービスへのリンクを含むプロモーションが含まれます。
※本文中の検索数値・トレンド情報はいずれもクックパッド株式会社の公開情報をもとに再構成しています。