時間が経ってもくっつかない「そうめんの茹で方」マツコも驚いた香川の名人が伝授する裏ワザとは？

夏の食卓に欠かせない「そうめん」。茹で時間も短く、食欲の落ちる暑い日でもスルッと食べやすいのが魅力ですよね。しかし、たくさん茹でたはいいものの、いざ食べようとしたら麺がくっついて固まり、箸でほぐすのも一苦労…という経験、きっと一度はあるのではないでしょうか。

特に、家族分をまとめて茹でてテーブルに出しておいたとき、食べている間にくっついてしまったり、作り置きのそうめんが冷蔵庫の中で団子状になってしまったり…。そんな“そうめんあるある”にうんざりしていた方にこそ知ってほしいのが、今回ご紹介する方法です。

実はそんな悩みを解消してくれる、画期的な茹で方があるのです。しかもその方法は、2021年放送のテレビ番組で紹介され、マツコ・デラックスさんも「これは違う！」と驚きとともに大絶賛したというから驚きです。

この方法を伝授してくれたのは、香川県のとある人気店を営む料理上手なおばあちゃんYouTuber。動画で披露されたそうめんの茹で方は、家庭で手軽に実践できるのに、驚くほど仕上がりが違うと話題になりました。

この記事では、その「時間が経ってもくっつかない」茹で方の秘密を、実践手順とともに丁寧にご紹介します。初めての方でも簡単にできるので、今年の夏はストレスフリーに美味しいそうめんを楽しみましょう！

香川の人気YouTuberが伝授！「粘らない」茹で方の極意

今回ご紹介する“そうめんがくっつかない茹で方”の生みの親は、香川県まんのう町で「田舎そば川原」というお店を営む川原恵美子さん。地元の人に愛されているだけでなく、彼女の知恵とやさしい語り口を動画で発信するYouTubeチャンネルは、全国的な人気を集めています。

彼女のYouTubeでは、伝統的な和食の知恵から日常のちょっとした工夫まで、家庭ですぐに活かせる内容が満載。「まるでおばあちゃんに直接教わっているみたい」と親しみを感じる視聴者が続出し、2025年6月時点でチャンネル登録者数はなんと60万人を突破。その人気はとどまることを知りません。

テレビ番組『週刊さんまとマツコ』（TBS系）では、川原さんのそうめんレシピが紹介され、スタジオではマツコ・デラックスさんが「全部見ちゃった」「作っちゃった」と語るほどのハマりっぷり。さらに「このそうめん、普通のと違う！」「本当に美味しい！」と目を丸くして絶賛する姿が印象的でした。

また、番組放送後にはSNSでも「マツコが言ってたやつやってみたけど本当にすごい」「今までの茹で方に戻れない」といった口コミが続出。視聴者の間でも注目が高まり、YouTubeの再生回数やチャンネル登録者数も一気に伸びたそうです。

川原さんの魅力は、ただ料理がうまいだけでなく、「誰でもすぐできる」「ちゃんと理由がある」ことを丁寧に伝えてくれるところ。そうめんのくっつきに悩んでいた多くの人に、安心と感動を届けてくれています。

【保存版】時間が経ってもくっつかない！そうめんの茹で方

① たっぷりの熱湯を用意する

まず大切なのは「お湯の量」。鍋いっぱいに沸かしたお湯を使い、麺がしっかり泳げる状態にすることがポイントです。湯量が少ないと麺同士がくっつきやすく、粘りの原因にもなります。深めの鍋を使用し、最低でも麺の重量の10倍以上の水を沸かすと、理想的な状態が作れます。

また、できるだけ広口の鍋を使うことで、麺が広がりやすくなり、ムラなく茹で上がります。お湯の温度が下がらないよう、蓋をしてしっかり沸騰させてからスタートしましょう。

② 麺は立ててパラパラと投入

沸騰したお湯に、そうめんを一気にドバッと入れるのではなく、立てて持ち、少しずつパラパラと投入することで、麺が重ならず、茹でムラや粘りを防ぐことができます。麺を入れた直後に菜箸で優しくほぐすようにかき混ぜるのもポイントです。

このとき、麺が鍋底にくっつかないように注意しましょう。2～3回ほど鍋の中を軽く混ぜることで、くっつきを予防できます。麺を入れてから再沸騰までの時間は短く、焦らず丁寧に行うのがコツです。

③ 再沸騰したらフタをして火を止める

そうめんが再び沸騰したら、ここで火を止めて蓋をします。この状態で5分間そのまま放置することで、麺にじっくり火が通り、ふっくらとした理想の茹で加減になります。

この工程では、火を止めた後も余熱で茹で続けることになるため、過熱による伸びを防ぎつつ、芯までちょうどよく火が通ります。ガス代の節約にもなる、まさに一石二鳥の方法です。

④ 氷水でぬめりを取る

5分後、ザルにあけた麺はすぐに氷水へ。ここでの“ぬめり取り”が、仕上がりの差を大きく分けるカギとなります。麺の表面のぬめりを取ることで、余分なでんぷん質が除かれ、つるつるした食感が際立ちます。

氷水はしっかり冷えた状態が理想で、氷を多めに入れるのがおすすめ。手でやさしくほぐしながら洗うようにぬめりを取りましょう。川原さん曰く「子どもと同じですから、優しくしてやってくださいね」とのこと。ごしごしこすらず、やさしく、が鉄則です。

このひと手間を惜しまないことで、時間が経ってもダマにならず、食感の良さが持続するそうめんに仕上がります。

実際にやってみた！1時間後の状態にびっくり

実際にこの茹で方を試して、茹で上げたそうめんをそのまま1時間放置してみました。夏のランチや作り置きでありがちな「ちょっと時間をおいてから食べる」状況を想定しての検証です。

驚いたのは、時間が経っても麺同士が全くくっつかないということ。表面はサラリとしていて、箸でつかんでもほぐれるようにスルッと取れるので、まるで茹でたてのような仕上がりを保っていました。

食感にも違いが顕著に表れました。ぬめりがないためツルツルと口当たりが良く、しかもコシがしっかり残っているため、食べ応えも抜群。めんつゆとの絡みもよく、薬味の風味も際立って感じられました。

また、冷蔵庫で少し冷やしてから食べてもその品質は変わらず、手早く作ったとは思えないほどの完成度。家族も「これ本当に1時間前に茹でたの？」と驚くほどで、お弁当や夕食の前菜にも使える便利さを実感しました。

対照的に、いつものように普通に茹でて氷水で冷やしただけのそうめんは、時間が経つとやはり麺同士がくっつき始め、箸で持つと団子状になってしまいました。食感もベタッとしていて、つゆを吸いすぎて味がぼやけてしまう印象です。

「同じそうめんなのに、茹で方ひとつでこんなに違うのか」と目からウロコの体験でした。特にまとめて作ることが多い方や、作り置きしておきたい方には、ぜひこの方法を試してほしいと感じました。

アレンジも自在！飽きずに楽しむ味変アイデア

毎日のようにそうめんを食べていると、どうしても飽きが来てしまうもの。そんなときは、少しの工夫で新鮮な味わいを楽しめるアレンジを取り入れてみましょう。そうめんはクセのない味わいなので、さまざまな調味料や具材との相性がよく、無限のバリエーションが広がります。

柚子胡椒＋めんつゆでピリ辛風味に。大人向けの味わいで、食欲のない日にもぴったりです。薬味として刻んだ大葉やミョウガを添えると、さらに爽やかに。
ごま油＋鶏ガラスープの素を加えれば、一気に中華風そうめんに早変わり。キュウリの細切りや錦糸卵、蒸し鶏をトッピングすれば、ボリュームのある一品に。
ツナマヨや明太マヨで和えるだけの簡単アレンジは、子どもにも大人気。海苔や小口ネギ、白ごまを散らすと香ばしさがアップします。

ほかにも、納豆をトッピングして発酵系の旨味をプラスしたり、冷製トマトソースをかけて洋風に仕上げたりと、アイデア次第で楽しみ方は無限大。

お好みのアレンジで、毎日の食卓がぐっと華やぎます。家族の好みに合わせて楽しめるので、飽きずに続けられるのも嬉しいポイントです。

よくある質問Q&A｜そうめんの疑問を解消！

Q. 茹でたそうめんは冷蔵保存できますか？
→ できます。ただし、麺がくっつかないように少量のごま油をまぶして密閉容器に入れるのがコツです。また、できれば重ならないように薄く広げて入れると、よりくっつきにくくなります。保存期間の目安は1～2日で、なるべく早めに食べ切るのがおすすめです。

Q. 翌日食べるときは温め直したほうがいい？
→ 冷たいままでも美味しいですが、麺が少し固く感じる場合は、ざるに入れて熱湯をさっとかけてから冷水で締め直すと、つるんとした食感が戻ります。電子レンジで温める場合は、少量の水をかけてラップをして軽く加熱し、その後しっかり冷やすのがポイントです。

Q. そうめんを冷凍保存しても大丈夫？
→ 冷凍も可能ですが、食感が落ちやすいため注意が必要です。冷凍する場合は、麺を1食分ずつ小分けにしてラップで包み、保存袋に入れて冷凍庫へ。食べるときは自然解凍後に軽く熱湯をかけてほぐし、再び冷水で締めると比較的美味しくいただけます。ただし、風味やコシはやや劣るため、冷凍はあくまで非常用と考え、基本は当日中の消費が理想です。

Q. そうめんは作り置きに向いていますか？
→ そうめんは基本的に茹でたてが一番美味しいですが、今回ご紹介した「くっつかない茹で方」を使えば、ある程度の時間保存しても美味しさが保てます。暑い時期のお弁当や作り置きメニューとしても活用できるので、ひと工夫で活用の幅が広がります。